2008年03月23日 (日) | 編集 |

チェ・ヤンイルこと崔洋一監督による純然たる韓国映画「ス」(原題「壽」/チ・ジニ主演)が、日本でも「韓流シネマ・フェスティバル春」の中で公開となりました。
「月はどっちに出ている」「血と骨」「刑務所の中」「クイール」など幅広い作品を手がけてきた日本を代表する映画監督・崔洋一が単身で韓国に乗り込み、韓国スタッフ・俳優と共に作り上げたハードボイルド・アクション作品。総製作費50億ウォンを投入し、5か月の製作期間を費やしたという「ス」の製作過程については、崔監督自身がキネマ旬報(2007年6月上旬号・No.1484号)や文藝春秋(2007年6月号)、讀賣新聞(3月21日夕刊)で述べているように、日韓の文化ギャップが相当にあったようです。
手記等によると、「今までの韓国映画にはないネオ・ハードボイルド作品を作って欲しい」という386世代のプロデューサーの話に乗ってスタートしたものの、あちらが用意してきた脚本は、スタイリッシュなハードボイルドとは程遠い、韓国情緒たっぷりの異常なまでの兄弟愛と復讐劇であったり、手垢に塗れたステレオタイプのものであったり、「キル・ビル」のパクリであったり…。我慢の限界を越えた崔監督が遂に降板を申し出ると、「主演のチ・ジニか、監督が降板した場合は、出資者に全額返還しなければいけない」とプロデューサーに泣きつかれる始末。結局、ソウルに1年以上滞在し、書き下ろしと言えるほどシナリオを監督自ら直す破目に。クランク・イン後も撮影は順調には進まず、ある日、セットから美術部15人が忽然と消えたり、演出部の人間も13人代わったり…。チ・ジニがあるインタビューで「撮影現場はまるで戦争だった」とコメントしているように、崔組の撮影現場自体がハードボイルド映画さながらであったことがうかがえます。崔監督は讀賣新聞のキム・テシク監督との対談で、日韓コラボについては、「異能異才と出会いたい」「異なる価値観で1本の映画に力を注ぐということが、理屈を超えて力になりうると信じている」とコメントしていました。⇒[ 日韓 越境する映画監督 ](讀賣新聞夕刊3月21日・いぶにんぐスペシャル)
◆韓流シネマ・フェスティバル2008春[ 公式サイト ]
◆「ス」(原題「壽」)[ 韓国公式サイト ]
【監督】
崔洋一(チェ・ヤンイル)
【脚本】
崔洋一、イ・ジュニル、イ・スンファン、チ・ジャク
【出演】
チ・ジニ、カン・ソンヨン、ムン・ソングン、イ・ギヨン、チョ・ギョンハン、オ・マンソク
【ストーリー】
警察にも暗黒街にも一目置かれている最高の殺し屋にして、最高の解決屋の“壽(ス)”ことチャン・テス(チ・ジニ)。自分の育ての親(チョ・ギョンハン)にしか顔を見せない素性の知れない“壽”の願いは、19年前に空腹の余り、麻薬組織のボス、ク・ヤンウォン(ムン・ソングン)の金を盗んだ自分の身代わりに捕まった双子の弟テジン(チ・ジニ)に会うことだった。しかし、その願いが叶った日、“壽”の目の前で弟は殺されてしまう。“壽”は弟を殺した正体の分からない犯人に復讐を誓い、犯人を追及する唯一の方法である刑事だった弟になりすますのだったが…。
★崔洋一監督、その作品の魅力に迫るティーチイン、「ス」上映後に開催!
映画「ス」の公開に併せ、3月26日(水)シネマート六本木にて崔洋一監督のトークイベントが開催されます。崔洋一監督に質問できるこの機会をファンなら逃すことなかれ。
【概要】
■日時:3月26日(水)19:00の回上映終了後
■場所:シネマート六本木
■ゲスト:崔洋一 監督(「ス」監督)
■料金:¥1,800均一
■日時指定前売り券はチケットぴあで絶賛発売中!
※19:00からの映画をご覧になった方が対象となります。
※レディースデイは対象となりません。
※詳細は劇場まで




⇒関連商品 韓流熱風特集
⇒★「日流」の逆襲!?
⇒★「日流」の逆襲!?(2)
⇒★「日流」の逆襲!?(3)
⇒★「日流」の逆襲!?(4)
⇒★「日流」の逆襲!?(5)
⇒★「日流」の逆襲!?(6)
⇒★「日流」の逆襲!?(7)
⇒★「日流」の逆襲!?(8)
⇒★「日流」の逆襲!?(9)
⇒★「日流」の逆襲!?(11)
| ホーム |





